三鬼商事さんが公表している「東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率(以下、空室率)」と東証リート指数の観察記事。
「東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率」と東証リート指数
※出所:三鬼商事株式会社、https://jp.investing.com/indices/topix-reit-market-historical-dataより作成
期間は2003年4月~2020年10月。
概ねの傾向であり、タイムラグはありますが
☆空室率が上昇する時期⇒東証リート指数は下落、低迷
☆空室率が低下する時期⇒東証リート指数は上昇、好調
が観察できます。
過去の傾向として両者は反比例の関係。
2020年10月の「東京ビジネス地区、平均空室率」と東証リート指数
※出所:三鬼商事株式会社、https://jp.investing.com/indices/topix-reit-market-historical-dataより作成
2020年10月の
☆空室率:3.93%(前月比+0.50%、前年同月比:+2.30%)
☆リート指数(月末値):1635(前月比−5.3%、前年同月比:-27.2%)
でした。
2012年6月(空室率9.43%)以降7年8ヶ月ほど続いた空室率の低下トレンドは2020年2月の「1.49%」がボトム。
その後8ヶ月間連続で上昇傾向。
リート指数は直近高値2020年2月の「2256」から10月末で「-27.5%」の水準。
今のところこれまでの経験則通り、概ね空室率の上昇とリート価格の下落がセット。
前回の空室率の長期上昇トレンドとJリート指数の動向
空室率の長期上昇トレンドは前回は「2007年12月⇒2012年6月」で4年半ほども続きました。
サブプライムバブルの崩壊、円高、欧州債務危機などが続き、日本株と同様、リート指数は長く冬の時代でした。
※出所:三鬼商事株式会社、https://jp.investing.com/indices/topix-reit-market-historical-dataより作成
※期間:2003.4~2020.10
今回の空室率上昇トレンドは8ヶ月継続中。
長期化するのか、意外に早く収束するのか、株高の中で波に乗れていないJリート、どうなりますか。
あとがき
日本のリート銘柄のNAV倍率。
保有物件タイプごとに、時価増額の大きいもの2つずつ。
※2020.11.20時点 データ元
JAPAN-REIT.COM - 全ての投資家のための不動産投信情報ポータル REIT一覧(リートデータ)
<事務所主体型>
8951:1.02
8952 :0.93
<商業施設主体型>
8953:0.73
3292:0.85
<ホテル主体型>
8985:0.63
8963 :0.66
<物流施設主体型>
3283:1.51
3281 :1.33
<住居主体型>
3269:1.14
3226:1.20
引き続き
☆人気⇒物流、住宅
☆不人気⇒ホテル、商業施設
☆ふつう⇒オフィス
という構図。
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