ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

スタートダッシュ! ~日本市場の概況 2017.1.6~

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2018年最初の日本市場を、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測してみます。

今週の日経平均

f:id:yukimatu-tousi:20180105161032p:plain※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com

2営業日で日経平均は4%以上上昇。

23000円の手前でウロウロしていたのが、一気に24000円をうかがう展開に。
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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2017年12月末

1.5の日本バフェット指標は「1.31」でした。

2017年12月末の「1.29」より上昇。

この指標のピークとしては約28年前、1989.12月の「1.45」に次ぐ高い水準になっています。

あと10%ちょっとで「1.45」に届くところまで伸びています。

 

1.5の時価総額は約「724.0兆円」(全市場の合計値)。

時価総額も昨年末より3.3%程度増加しています。

昨年6月末以降、半年余りで100兆円以上の増加です。

 

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.75」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2017年12月8

2017.12.29 30212億円(約3.0兆円)です。

前週比約709億円の減少です。

8週連続で増加した後、2週連続で減少。

来週は増えていそうな雰囲気はありますが、どうなるでしょうか。

 

上記期間の長期平均は約2.4兆円であり、3.0兆円は長期平均から上方に偏った値です。

アバウトな判断ですが2.4兆円から離れてきたので、この指標からは

やや割高?

と推測。

<2017.10.6以降の推移>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2017年12月末

2017.12月末の東証一部PBRは「1.4」でした。

2007年8月以降、10年以上ずっと「0.7~1.3」のレンジでしたが、2017年10月末に上抜けし、11月、12月も「1.4」となりました。

 

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2017.9.29

12.29のデータは確認できていません。

2017.12.22は「-6.11」でした。12.15の「-6.95」からマイナス幅が減少。

2017.4月後半からほぼ「-5~ー10」のレンジ内に収まっています。

 

上記期間の長期平均は約「-11」なので、「-6.11」はやや安心モード。

 

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<長期チャート>

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※出所:日経平均ボラティリティーインデックス(JNIV - Investing.com

※期間:1998年~2017年1日4日

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより管理者作成

1.5は「15.67」。

先週よりやや低下。

長期平均「25.3」よりはるかに下の水準で、市場心理は比較的安心、楽観に偏っていると推測されます。

 

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

◎資産配分において、株式の配分比率を減らす

◎資産配分において、現金の配分比率を増やす

◎長期投資を一時やめる

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

バブル期と「今」のデータ比較

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※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI⇒主要時系列統計データ表

あとがき

先週末から2営業日で日経平均は約4.2%、TOPIXは約3.4 %上昇。

 

わたしのロングショート戦略で、昨年末リスクヘッジのために買っておいたプットオプションの価値は、たった二日でほぼゼロになりました。

個別株が上がっているのでトータルでは別に問題はないのですが、なんだかせっかく作ったポジションの価値が一瞬で吹っ飛ぶのが、セツナイ。

 

昨年同様、今年もヘッジ用のオプション枠の取引は大赤字になるのか?

いきなり4%も上昇しましたが、昨年一年で19%ほど上昇した日経平均の勢いは続くのか?

 

引き続き”無駄”の積み重ねに終わるかもしれませんが、ヘッジを外さず、

●トータルで収益を出す

●市場の大混乱に巻き込まれても大負けしない

投資を目指します。

単なる目標で、できるかどうか分かりませんが。

関連記事

●2017年12月末も1.4だった東証一部PBRについて

www.yukimatu-value.com

●ロングショート戦略について

www.yukimatu-value.com

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