ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

恐るべきキーワード

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相場の元気がだんだんなくなってきました。

最近は米国が震源地であることが増え、昨年盤石の安定感だったS&P500の動きは過去のものとなっています。

ホントに1年も経たないうちに市場の風景は大きく変わるものだと感じます。

※本記事のデータは2018.11.20の日中~夜に確認したものです。最近変動が大きいので、11.21の朝には変化している可能性があります

アップル(AAPL) 

f:id:yukimatu-tousi:20181120130432p:plain※出所:https://jp.investing.com/equities/apple-computer-inc

直近でピークから「−20.2%」の水準。
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エヌビディア (NVDA) 

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※出所:NVDA | Nvidia 株式-Investing.com

直近でピークから「−50.5%」の水準。

この銘柄は非常にボラが大きく、<直近安値⇒ピーク期>は概算で

●ITバブル期:18.2倍

●サブプライムバブル期:12.8倍

●今回:15.3倍

という大幅な株価上昇率を誇ります。

その分下げっぷりもけっこうなものがありますが。

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)

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※出所:PHLX Semiconductor インデックス(SOX) - Investing.com

半導体関連の代表的な指数「フィラデルフィア半導体株指数」の長期チャート。

直近でピークから「−18.5%」の水準。

最近ITバブル期のピークを抜いていたのですが、現在はほぼ18年前と同水準。

ビットコイン先物

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※出所:ビットコイン先物CME(BTC) 相場情報 - Investing.com

昨年の今頃ブームだったビットコイン。

「6000ドル」のラインを保っていたのですが、最近大きく崩れ、現在は「5000ドル」を下回り、一気に「4000ドル」に近づいてきています。

昨年12月頃は「20000ドル」近くあったので、4分の1以下に暴落しています。

RIZAPグループ (2928)

f:id:yukimatu-tousi:20181120223446p:plain※出所:国内株式|SBI証券

結果にコミットしてきた?ライザップのここ2年の株価。

200円程度から7倍以上に暴騰し、200円台に戻るという、劇的な動きとなっています。

 恐るべきキーワード

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※出所:https://jp.investing.com/equities/okaya-electric-industries

コンデンサーを扱う日本企業、岡谷電器産業の開示情報の一部の転写です。

岡谷電機産業[6926]:第2四半期連結累計期間の連結業績予想と実績との差異及び通期連結業績予想の修正並びに配当予想の修正に関するお知らせ 2018年11月9日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞

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「訴訟案件+国内・中国における景気減速」等により、業績の下方修正をします、という内容なのですが、この中に恐るべきキーワードが。

 

 

 

 

 

 

(業績)下方修正

 

 

 

 

 

 

 

です。

業績下方修正・・・

景気が悪くなる時期にしばしば現れる

恐るべきキーワード

とわたしは思います。

景気減速期における「業績予想」とのつきあい方

そもそもわたしは「世界景気の拡大期⇒減速期の転換期」にはあまり業績予想を信用しません。

見込み違いが多すぎて(たいてい楽観的過ぎる)、信用して投資しにくいと経験的には感じています。

※景気のいい時期はそれなりに信用できると思われます

むしろ景気悪化時は「業種・業態」「過去の景気後退時の業績推移」などを頼りにします。

<業種・業態>

例えばスーパーなどは景気悪化で利益は減っても、そこそこの利益確保はできそうな業態。

自動車関係や半導体などは場合によってはめちゃくちゃな決算になることがある業種。

<過去の景気後退時の業績推移>

不況に強い企業は業績下方修正が少なく、あっても軽微なことが多い。

逆に不況に弱い企業は「どうしてあの予想からこんな数字になっちゃうの?」という決算になって、ひどい目に遭うことも。

例えば2007~2009年など「好況⇒不況に一気に転じた時期」の業績、EPSなどを確認すれば、経験則に過ぎませんが、不況に強い企業かそうでないかはある程度推測できると感じます。

今後の景気がどうなるかは分かりませんが、今のところ景気に関して悪いニュースが増えてきています。

景気悪化

⇒業績下方修正

⇒株価下落

というパターンは投資家にとって「想定外」の恐るべき事態であり、「業績予想」というもののあやふやさを意識してもいい時期に差しかかっているのかもしれません。

※基本的に未来のことは分からず「予想」と「現実」はしばしばかい離する

そして世界景気の動向などを丁寧に観察していると「想定外」の事態を少しは減らせることがあるかも、とわたしは考えます。

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