米国の時価総額が2ヶ月連続で減少。
バフェット指標で水準を確認してみます。
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米国バフェット指標
米国バフェット指標とは
①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP
②米国株式の割安割高を判断する目安
③1995~2017年の各年末のデータから、
★平均値:1.25
★中央値:1.32
④近年の経験則の域を出ませんが
★1.05以下は株式は割安圏?
★1.40以上は株式は割高圏? と推測⑤米国の時価総額=NYSE+Nasdaqで計算(浮動株調整せず)
推移グラフと現在の状況判断
米国の時価総額は2018年10月末で約「33.4兆ドル」(前月末は「36.1兆ドル」)。
久々に大幅な減少となりました。
2018年10月末の米国バフェット指標は「1.64」(前月末は「1.77」)。
2017年末は「1.66」だったので、今年は10ヶ月経過時点でわずかに数値が低下。
現在、割高圏の目安「1.4」を上回っていると推測され、現在の米国株式は割高圏?と推測。
※米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓
無敵状態に陰り?
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、世界経済のネタ帳のデータより作成
※2018年米国名目GDP:20.41兆ドル(IMF推計)。2017年は19.39兆ドル
時価総額が前月より減少した最近「珍しい」月を青で囲っています。
2017年9月に30兆ドルを超えた米国の時価総額はその後も順調に増加。
2018年8月には36兆ドルを超えましたが、9月10月と減少し、現在は約33.4兆ドルで「2018.1」「2018.3~4」頃と同じくらいの値となっています。
2018年8月の最大値と比べると10月は「-7.7%」の水準。
今後、米中の歩み寄りなどで市場の空気が一変し、年末に向けリスクオンの雰囲気になった場合、また高値を更新するかもしれませんが、昨年来の
時価総額がほとんど減らず、ほぼ安定的に増えていた無敵状態
にいったん陰りが見えた?というところ。
11月の世界の景気は引き続きぱっとしない感じはあり(PMIの速報値などから)、世界景気の面からは、中長期的にわたしはネガティブ。
どっちにしても今は米中首脳会談とその後の経緯を見守りモード。
とりあえず2018年8月の
●時価総額「36.2兆ドル」
●バフェット指標「1.77」
が当面のピークになるのかどうか、引き続き経過観察。
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