2019年1月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しています
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ1年のFRBの資産推移です。
2019年1月末:4.04兆ドル(約444兆円)でした。
前月比 -5兆円。
今のところFRBの資産縮小は継続。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
上記グラフはここ5年のECBの資産推移です。
ECBの資産は2019年1月末:4.70兆ユーロ(約611兆円)でした。
前月比+4兆円。
2019年以降、ECBの新規債券購入は中止されているハズですが、大きめの増加。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:日本銀行 資産:合計 分析 - BJACTOTL - Bloomberg Markets
上記グラフはここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2019年1月末:約557兆円でした。
前月比+5兆円。
大きめの増加。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2019年1月末:約1612兆円でした。
・前月比+4兆円。
・FRB:-5兆円
・ECB:+4兆円
・日銀:+5兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2018年は年間で「+16兆円」でした。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
<データ>
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
2018年の主要3中銀の資産傾向(概算値)。
★FRB:−41兆円
★ECB:+26兆円
★日銀:+31兆円
2019年1月の動向をみる限り、FRBと日銀はあまり変化ない感じ。
新規債券購入が中止されているハズのECBの資産が大きめに増えたのが違和感。
FRBの資産縮小ペースが鈍化するのかも確認していく予定。
色んな解説が出回りますが、煽り記事や偏りの強い解説も多く、データを自分で確認して判断する方がすっきりすることが多い印象。
また、中国の中央銀行、中国人民銀行(PBOC)の資産は2018年12月に前月比+22兆円(概算)と突如として大幅に増加していました。
※出所:China Central Bank Balance Sheetより作成
2019年1月の動向は確認できていませんが、気になることろ。
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