2019年5月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しており、数値は目安、概算です
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のFRBの資産推移です。
2019年5月末:3.85兆ドル(約424兆円)でした。
前月比 -8兆円。
FRBの資産縮小は継続。
2019年は5ヶ月で25兆円、毎月5兆円程度の減少ペース。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のECBの資産推移です。
ECBの資産は2019年5月末:4.69兆ユーロ(約610兆円)でした。
前月比+2兆円。
今年は大きく動かず。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
ここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2019年5月末:約567兆円でした。
前月比+5兆円。
今年は+15兆円ほど。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2019年5月末:約1601兆円でした。
・前月比−1兆円。
・FRB:-8兆円
・ECB:-2兆円
・日銀:+5兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2018年は年間で「+16兆円」でした。
2019年は5月までで「−7兆円」。
地味な動きが続きます。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
2019年は5ヶ月経過し、3大中銀のトータル資産は微減。
引き続き資産額の傾向は
・FRB⇒減少
・ECB⇒現状維持
・日銀⇒増加
それぞれのペースが守られている印象。
FRBの資産額が月末で最も大きかったのが2015年1月末で約「4.50兆ドル」。
2019.5月末で「3.85兆ドル」なのでピークから14%程度減少。
同期間で日銀の資産は「311兆円⇒567兆円」へ、1.82倍に増加。
ECBの資産も「2.18兆ユーロ⇒4.69兆ユーロ」へ、2.15倍に増加。
量的緩和余地、利下げ余地(FRBは利下げできるが日銀・ECBにはあまり余地がない)、両面でFRBと「日銀・ECB」の置かれた状況にはかなり差があるか。
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