2019年6月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しており、数値は目安、概算です
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のFRBの資産推移です。
2018年頃から資産縮小が本格化。
2019年6月末:3.83兆ドル(約421兆円)でした。
前月比 -3兆円。
2019年は6ヶ月で28兆円、毎月4.7兆円程度の減少ペース。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のECBの資産推移です。
ECBの資産は2019年6月末:4.69兆ユーロ(約610兆円)でした。
前月比±0兆円。
今年は大きく動かず。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
ここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2019年6月末:約565兆円でした。
前月比-2兆円。
今年は+13兆円ほど。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2019年6月末:約1596兆円でした。
・前月比−5兆円。
・FRB:-3兆円
・ECB:±0兆円
・日銀:-2兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2018年は年間で「+16兆円」でした。
2019年は6月までで「−12兆円」。
地味な減少傾向。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
10年物国債利回り、昨年末から6月末の変化。
★米国:2.69%⇒2.01%
★日本:0.00%⇒-0.16%
★ドイツ:0.25%⇒-0.33%
半年で大きく低下。
一方2019年の半年で主要3中銀の資産はごく地味に減少。
ここまで大きく利回りが動いていると、かなり地味なインパクトとなってしまう中銀の資産動向。
また中銀資産動向が注目される時期(大規模な量的緩和などで)が来るかわかりませんが、とりあえず備忘録的に記事にしておこうと思うシリーズ。
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