ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

「値嵩株に影響を受けすぎる日経平均」とのミスマッチ ~日本市場の概況~

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先週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

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先週の日経平均

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※出所:マーケット|SBI証券

2.14は「23688」で前週比「-0.6%」。

1月末は「23205」で2月月間では「+2.1」。

日経平均の直近の高値は2018年10月の「24448」で今は高値から「−3.1%」の水準。

先週の日本10年債利回り

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※出所:
日本 10年 | 日本 10年 債券利回りより作成

2.14は約「-0.02%」(前週末は「-0.03%」)で前週よりやや上昇。

引き続きややマイナス圏。

先週のドル/円

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※出所:
USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com

先週はあまり動きなし。109円台後半。

2019年のピークは4月「1ドル=112.41円」で、ボトムは1月の「1ドル=104.97円」。

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2020年1月末

2.14の日本バフェット指標は「1.17」で前週の「1.19」より低下。

2017年末⇒2018年末⇒2019年末の変動は

「1.28⇒1.06⇒1.21」。

直近の月末値ピークは2018年1月の「1.29」。

時価総額は約「664.8兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を9.8%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.77」。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

f:id:yukimatu-tousi:20190419215416p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2019年4月12

2019.2.7 23677億円(約2.4兆円)。

前週比-960億円。

久々に大きな減少。

直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円。

水準としては長期平均の「2.4兆円」程度で、この指標からは

ふつう?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末の概算値と直近数値>

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2020年1月末

2020年1月末の東証一部PBRは「1.2」(前月比+0.0)でした。

2019年10~2020年1月は「1.2倍」で変わらず。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均は「1.1」で水準としては

ふつう~やや割高?(割安ではなさそう)

と判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2020.1.31

2.7は「-12.55」。

前週の「-13.19」からマイナス幅が縮小。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

やや不安?

と推測。

昨年は「-16~-11」の狭いレンジでずっとうろうろ。

今年はどうなるか。

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※出所:トレーダーズ・ウェブより作成 ※期間:2019.1.11~2019.12.27

割安の目安「-20」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:24.9

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

2.14は「16.47」。前週の「17.31」よりやや低下。

長期平均は「24.65」であり、投資家心理は

やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

2018.2月:38

2018.10月:31

2018.12月:33

2019.5月:25

2019.8月:26

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒ふつう?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「やや割高?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

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先週は株価下落、リート指数は上昇。

●「日本のバフェット指標」「時価総額」:そこそこ高水準

●「信用買い残」「信用評価損益率」:ほぼ平均値か平均以下

●TOPIX:2018年1月高値「1911」の「-10.9%」の水準

●東証リート指数:上昇

先週の日銀ETF買い

2018年は年間で約6.5兆円、2019年は約4.4兆円の買い出動。

下記サイトによれば今週は1回出動。700億円ほど購入。

※参照サイト:●TOPIX:日銀ETF買い入れ結果https://nikkeiyosoku.com/boj_etf/

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ4年>

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※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

2020.2.14のドル建て日経平均は「215.81」(前週は「216.85」)でやや下落。

今回の上げ相場では今のところ「219」程度がピーク。

崩れそうで大崩れしない展開が継続中。

あとがき

2/6、日経平均が一日で「2.4%」ほど上昇した日に条件反射的に

「日経平均プットオプション買い+個別株買い(オプションに比して小さい額)」

のポジションを作ってしまいました。

今のところこのポジションはあまりうまくいってません。

今週の変動は日経平均が「-0.6%」。

TOPIXは「-1.7%」。

ソフトバンクグループ「+8.9%」。

ソフトバンクの大幅上昇もあってTOPIXに比べて日経平均は強く、わたしの個別株群はTOPIXほど落ちませんが、日経平均ほど強くはなく、オプションの減価も併せて、じんわり赤字。

たまにある「値嵩株に影響を受けすぎる日経平均」とのミスマッチが今回はネガティブに作用しています。

こういうこともあるので個人的には「TOPIXオプション」があればなあと感じる次第。

とりあえず今のところ条件反射的に動くとよくあるさえないパターン。

月後半はどうなりますか。
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