世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。
2020年2月末時点で、世界の時価総額は約78.8兆ドルでした。
新型コロナの影響を受け、前月の90.1兆ドルから大幅な減少。
今までのピーク、2019年12月末「92.2兆ドル」から-14.5%の水準。
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向
※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成
世界の時価総額 ボトムとピーク
※出所:https://www.world-exchanges.org/、Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値
1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。
世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅
※出所:https://www.world-exchanges.org/、WFEのデータより管理者作成
世界のGDPと時価総額
「世界の時価総額」>「世界の名目GDP」
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ 、IMFのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2020年2月末
世界バフェット指標の確認
世界バフェット指標の概要
○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です
○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP
○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断
○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断
○1995年1月末~2020年2月末の世界バフェット指標の
★平均値(幾何平均):0.78
★中央値:0.80
※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓
世界バフェット指標の推移と使い方の一例
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2020.2月
上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。
世界バフェット指標が
・0.95以上は株式は割高圏?
・0.65以下は株式は割安圏?
という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性があるかは不明。
2020年2月末の世界バフェット指標は「0.87」であり、割高圏の目安「0.95」以下、長期平均以上。
世界的な株価水準は
やや割高?
と推測。
近年の世界バフェット指標のピークは
1999年:1.08
2007年:1.09
2015年5月:1.01
2017年12月~2018年1月:1.06
2019年12月:1.06
でした。
今はピークから急低下中。
どこまで下がりますか。
2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより作成
2019.12月頃の割高感は一気に減退。
参考データ①:近年の下落相場時のバフェット指標の変化
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1~2020.2
今回のコロナショックが米国の景気後退と重なり、2002~2003年や2008~2009年のような大幅な時価総額減少となるか、あるいはチャイナショックや2018年12月レベルの調整ですむかどうかは、今後の米国の不況の深度・持続期間の影響が大きそう。
☆ITバブル崩壊期
●1.08⇒0.54
☆サブプライムバブル崩壊期
●1.09⇒0.48
☆チャイナショック(2015~2016年頃)
●1.01⇒0.81
☆2017年12月~2018年12月
●1.06(2017.12)⇒0.88(2018.12)
☆コロナショック(途中?)
●1.06(2019.12)⇒0.87(2020.2)
おわりに
「世界の時価総額」>「世界の名目GDP」の時期の株価は割高か?
1995年以降で5回あった「世界の時価総額」>「世界の名目GDP」の時期。
5回目は2019年11月~2020年1月の3ヶ月続き、その後大幅な時価総額の減少に見舞われました。
あくまで「近年の経験則」で「たまたま」かもしれませんが、けっこうよく当たる「株価割高時期の目安」かもしれません。
この指標を確認していることが、わたしが
●2011~2012年に全力投資できた
●2015年、2018年に弱気になれた
●コロナショックの株価急落を回避できた
要因の一つでもあり、個人的には引き続き参考にしていきたい指標。
今後は
●久々に全世界のバフェット指標が長期平均以下になる時期が来るのかどうか
●2011~2012年以来の株価が割安っぽい時期に巡り合うかどうか
が気になるところ。
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