今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。
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TOPIX
※出所:マーケット|SBI証券
1.7は「1996」で前週比「+0.2%」。
1月月間では「+0.2%」。
直近最高値「2120」から約-5.8%水準。
日本10年債利回り
1.7は約「0.13%」(前週末は「0.06%」)で前週より大幅に上昇。
ドル/円
※出所:USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com
1.7は1ドル「115.5」円。前週は「115.1」円で今週も円安。
米ドル指数は前週「95.6」。
今週は「95.7」で今週はややドル高。
円安傾向続く。
<米ドル指数:ここ1週間>
※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本
5つの指標
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
★信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>
★日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>
日本バフェット指標
※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳
※期間:1985年1月末~2021年10月末
1.7の日本バフェット指標は「1.31」(前週は1.36)で今週は低下。
※2022年の予想GDP数値で計算したため
この指標では1989年頃のバブル期(「1.42」)以来の高水準。
直近の10年移動平均は「1.01」であり、今は移動平均より約30%高い水準。
一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は
割高?
と推測。
1.7の日本の時価総額は約「752.1兆円」(全市場の合計値)。
過去最高は2021年9月の805.3兆円。
日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
信用買い残
※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2021年11月26日
2021.12.30 33576億円(約3.4兆円)。
前週比-768億円。
5週連続の減少。
水準としては長期平均の「2.4兆円」より多く、この指標から株価水準は
やや割高?
と推測。
<2019.4.26以降の推移・月末の概算値と直近数値など>
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成
信用買い残について詳しくはコチラ↓
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
東証一部PBR
※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2020年12月末
2021年12月末の東証一部PBRは「1.2」倍(前月比±0)。
2021年は1.2~1.3倍で推移。
直近ピークは2018年1月末の「1.5」。
長期平均は「1.1」で水準としては
やや割高?
と推測。
東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
信用評価損益率(買い方)
※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータ ※グラフ期間:2001.6.1~2021.1.8
12.30は「-10.02」(前週は「-10.86」)で前週よりやや改善。
上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は
ふつう~やや楽観?
と推測。
信用評価損益率について詳しくはコチラ↓
★信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>
日経平均ボラティリティー・インデックス
★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ
2000年11月からの
・長期平均:24.9
・長期中央値:23.4
・最低値:11.82(2017.7月)
・最大値:91.45(2008年10月)
・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。
<ここ2年のチャート:日経平均を併記>
※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成
1.7は「20.13」。前週の「19.21」よりやや上昇。
日経平均VIの長期中央値は「23.4」であり、投資家心理は
やや安心?
と推測。
※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。
2018.2月:38
2018.10月:31
2018.12月:33
2020.3月:61
恐怖指数について詳しくはコチラ↓
現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ
あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。
★日本バフェット指標⇒割高?
★信用買い残⇒やや割高?
★東証一部PBR⇒やや割高?
★信用評価損益率⇒割安ではない?
★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?
上記から日本株式の水準は
「やや割高~割高?」
と推測。
日本株の投資タイミングに関して「ややネガティブ~ネガティブ」か。
リスク資産への配分をごく控えめにしたポートフォリオで、ちょこちょこリバランスしながら投資継続が無難か。
※個人の直感、感想です。先のことは不明。投資は自己判断、自己責任で
バブル期と「今」のデータ比較
※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表
リート指数は株価より大きめに低下。
●日本バフェット指標、日本の時価総額:高水準
●信用買い残、東証一部PBR:やや割高な印象
ドル建て日経平均
<ドル建て日経平均:ここ5年>
※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値
1.7のドル建て日経平均は約「246」で前週(250)より低下。
コロナ前の直近ピークは約「219」。
コロナ後のピークは約「289」(2021年2月)。
あとがき
信用買い残は5週連続の減少。
ピークの3.7兆円水準から3.4兆円水準まで減少。
※出所:信用残の推移:信用取引 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)より作成
昨年11月に大きく増えた反動ともとれますが、まだ多い水準。
2022年になってTOPIXは荒れた値動きですが週間ではやや上昇。
日本の長期金利は上昇し東証リートは低下。
TOPIXは昨年来のレンジ相場が続くか、崩れるかどうか。