ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

21000円台をいったりきたり ~日本市場の概況~

f:id:yukimatu-tousi:20190405221037p:plain今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

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今週の日経平均

f:id:yukimatu-tousi:20190405221129p:plain※出所:マーケット|SBI証券

4.5は「21,808」で前週比「+2.8%」。

2019年3月末は「21,206」だったので、4月月間では「+2.8%」

昨年末は「20,015」だったので、今年は「+9.0%」。

日経平均の直近の高値は2018年10月の「24,448」で今は高値から「−10.8%」の水準。

今週の日本10年債利回り

f:id:yukimatu-tousi:20190405221635p:plain※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

4.5は約「−0.03%」(前週末は「−0.09%」)。

米国債の利回り上昇を受け、日本の国債利回りも上昇傾向。

今週のドル/円

f:id:yukimatu-tousi:20190405221807p:plain※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

概ね「1ドル=111円台」で推移。

株価は大きめに変動しましたが、為替はそれほど動かず。

2018年のピークは10月「1ドル=114.55円」で、ボトムは3月の「1ドル=104.56円」。

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

f:id:yukimatu-tousi:20190405222831p:plain※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2019年3月末

4.5の日本バフェット指標は「1.11」で先週末の「1.09」より上昇。

2018年末は「1.05」で、今年は上昇。

直近の月末値ピークは2018年1月の「1.28」。

 

4.5の時価総額は約「633.8兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を14.0%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

下記表からは2017年春ごろの水準に近い?と推測。

f:id:yukimatu-tousi:20190405222339p:plain

※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

f:id:yukimatu-tousi:20190111162207p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年12月28

2019.3.29 23,558億円(約2.4兆円)。

前週比−349億円と小幅に減少。

直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円でその後、明確な減少トレンドとなっています。

水準としては長期平均の「2.4兆円」と同程度であり、この指標からは株価水準は

ふつう?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末値と直近数値>

f:id:yukimatu-tousi:20190405225056p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

f:id:yukimatu-tousi:20190405225504p:plain※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2019年3月末

2019年3月末の東証一部PBRは「1.2」(前月比±0)でした。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均の「1.1」よりやや高く、割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

f:id:yukimatu-tousi:20190201151347p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.1.11

3.29は「-13.36」。

前週の「-13.00」からマイナス幅がやや拡大。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

やや不安?

と推測。

2018.12.7以降、長期平均を下回り続けており、”盛り上がり”を感じさせない状況。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ1年のチャート>

f:id:yukimatu-tousi:20190405225749p:plain※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

4.5は「16.20」。前週の「17.22」よりやや低下。

長期平均は「25.3」であり、投資家心理は

やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒ふつう?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「やや割高?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

f:id:yukimatu-tousi:20190406000627p:plain●日経VI:2007.6の水準を下回る

●TOPIX:2018年1月高値「1911」の「-14.9%」の水準

●東証リート指数:週間で約−1.0%(1907⇒1887)。3月のJリートはいったん休憩

あとがき

東証一部の売買代金(一日平均。立会市場とToSTNeT市場の合計)は3月は約2.7兆円。

2018年は平均で約3兆円。

2019年1~3月の平均は約2.6兆円。

信用買い残や信用評価損益率と同様、売買代金も盛り上がらない中で、昨年12月からの反発相場継続となっています。

直近の日本市場の売買代金のピーク期は2018年1月前後。

2019年3月の数値で比較するとピークと比べ

・東証一部:-27%

・東証二部:-66%

・ジャスダック(スタンダード):-61%

と大きく減少。

※意外なのがマザーズでマザーズは5%ほど増加 ※数値は概算

また株価上昇とともに売買代金も盛り上がる展開がくるのか、この違和感通り株価は下がるのか、あるいは横ばいか。

とりあえず最近の日経平均は21000円台をいったりきたり。

※売買代金のデータ:その他統計資料 | 日本取引所グループ

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