今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。
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今週の日経平均
※出所:マーケット|SBI証券
4.5は「21,808」で前週比「+2.8%」。
2019年3月末は「21,206」だったので、4月月間では「+2.8%」。
昨年末は「20,015」だったので、今年は「+9.0%」。
日経平均の直近の高値は2018年10月の「24,448」で今は高値から「−10.8%」の水準。
今週の日本10年債利回り
4.5は約「−0.03%」(前週末は「−0.09%」)。
米国債の利回り上昇を受け、日本の国債利回りも上昇傾向。
今週のドル/円
※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com
概ね「1ドル=111円台」で推移。
株価は大きめに変動しましたが、為替はそれほど動かず。
2018年のピークは10月「1ドル=114.55円」で、ボトムは3月の「1ドル=104.56円」。
5つの指標
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
★信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>
★日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>
日本バフェット指標
※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2019年3月末
4.5の日本バフェット指標は「1.11」で先週末の「1.09」より上昇。
2018年末は「1.05」で、今年は上昇。
直近の月末値ピークは2018年1月の「1.28」。
4.5の時価総額は約「633.8兆円」(全市場の合計値)。
確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。
現在は最大値を14.0%下回っています。
1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。
割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは
日本株は割高圏?
と推測。
下記表からは2017年春ごろの水準に近い?と推測。
※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳
日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
信用買い残
※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年12月28日
2019.3.29 23,558億円(約2.4兆円)。
前週比−349億円と小幅に減少。
直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円でその後、明確な減少トレンドとなっています。
水準としては長期平均の「2.4兆円」と同程度であり、この指標からは株価水準は
ふつう?
と推測。
<2017.10.27以降の推移・月末値と直近数値>
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成
信用買い残について詳しくはコチラ↓
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
東証一部PBR
※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2019年3月末
2019年3月末の東証一部PBRは「1.2」(前月比±0)でした。
直近ピークは2018年1月末の「1.5」。
長期平均の「1.1」よりやや高く、割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。
東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
信用評価損益率
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.1.11
3.29は「-13.36」。
前週の「-13.00」からマイナス幅がやや拡大。
上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は
やや不安?
と推測。
2018.12.7以降、長期平均を下回り続けており、”盛り上がり”を感じさせない状況。
割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。
信用評価損益率について詳しくはコチラ↓
★信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>
日経平均ボラティリティー・インデックス
★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ
1998年からの
・長期平均:25.3
・最低値:11.82(2017.7月)
・最大値:91.45(2008年10月)
・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。
<ここ1年のチャート>
※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート
4.5は「16.20」。前週の「17.22」よりやや低下。
長期平均は「25.3」であり、投資家心理は
やや安心?
と推測。
割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。
恐怖指数について詳しくはコチラ↓
現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ
あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。
★日本バフェット指標⇒割高圏?
★信用買い残⇒ふつう?
★東証一部PBR⇒割安ではなさそう
★信用評価損益率⇒割安ではなさそう
★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう
総合的に判断すると、わたしは日本株式は「やや割高?」と推測します。
現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては
①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す
②資産配分において、株式の配分比率を減らす
③資産配分において、現金の配分比率を増やす
④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)
のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。
※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです
※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています
※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で
※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません
サブプライムバブル期と「今」のデータ比較
※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表
●日経VI:2007.6の水準を下回る
●TOPIX:2018年1月高値「1911」の「-14.9%」の水準
●東証リート指数:週間で約−1.0%(1907⇒1887)。3月のJリートはいったん休憩
あとがき
東証一部の売買代金(一日平均。立会市場とToSTNeT市場の合計)は3月は約2.7兆円。
2018年は平均で約3兆円。
2019年1~3月の平均は約2.6兆円。
信用買い残や信用評価損益率と同様、売買代金も盛り上がらない中で、昨年12月からの反発相場継続となっています。
直近の日本市場の売買代金のピーク期は2018年1月前後。
2019年3月の数値で比較するとピークと比べ
・東証一部:-27%
・東証二部:-66%
・ジャスダック(スタンダード):-61%
と大きく減少。
※意外なのがマザーズでマザーズは5%ほど増加 ※数値は概算
また株価上昇とともに売買代金も盛り上がる展開がくるのか、この違和感通り株価は下がるのか、あるいは横ばいか。
とりあえず最近の日経平均は21000円台をいったりきたり。
※売買代金のデータ:その他統計資料 | 日本取引所グループ
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