今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。
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TOPIX
※出所:マーケット|SBI証券
11.19は「2045」で前週比「+0.2%」。
11月月間では今のところ「+2.2%」。
直近最高値「2120」から約-3.5%水準。
日本10年債利回り
11.19は約「0.07%」(前週末は「0.07%」)で前週とあまり変わらず。
ドル/円
※出所:USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com
11.19は1ドル「114.0」円。前週は「113.9」円で今週はやや円安。
昨年2020年は「1ドル=101.2~112.2円」の変動で今はレンジ外。
米ドル指数は前週「95.1」。
今週は「96.1」で今週はドル高、円高。
<米ドル指数:ここ1週間>
※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本
5つの指標
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
★信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>
★日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>
日本バフェット指標
※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳
※期間:1985年1月末~2021年10月末
11.19の日本バフェット指標は「1.41」(前週は1.40)でやや上昇。
この指標では1989年頃のバブル期(「1.42」)以来の高水準。
直近の10年移動平均は「1.01」であり、今は平均より約40%高い水準。
一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は
割高?
と推測。
11.19の日本の時価総額は約「778.3兆円」(全市場の合計値)。
過去最高は2021年9月の805.3兆円。
日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓
★日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>
信用買い残
※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2021年1月29日
2021.11.12 34724億円(約3.5兆円)。
前週比-339億円。
水準としては長期平均の「2.4兆円」より多く、この指標から株価水準は
割高?
と推測。
※直近ピークは2018年3月の約3.7兆円
<2019.4.26以降の推移・月末の概算値と直近数値など>
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成
信用買い残について詳しくはコチラ↓
★信用買い残 <信用取引における買い方の残高>
東証一部PBR
※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2020年12月末
2021年10月末の東証一部PBRは「1.3」倍(前月比±0)。
2020年12月以降「1.3」倍が6カ月継続。
2021年6月、7月は「1.2」倍。
8月以降は再び「1.3」倍が続く。
直近ピークは2018年1月末の「1.5」。
長期平均は「1.1」で水準としては
やや割高?
と推測。
東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
信用評価損益率(買い方)
※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2021.1.8
11.12は「-7.89」(前週は「-7.87」)で前週とあまり変わらず。
上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は
やや安心?
と推測。
信用評価損益率について詳しくはコチラ↓
★信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>
日経平均ボラティリティー・インデックス
★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ
2000年11月からの
・長期平均:24.9
・長期中央値:23.4
・最低値:11.82(2017.7月)
・最大値:91.45(2008年10月)
・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。
<ここ2年のチャート:日経平均を併記>
※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成
11.19は「18.53」。前週の「19.35」より低下。
日経平均VIの長期中央値は「23.4」であり、投資家心理は
やや安心?
と推測。
※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。
2018.2月:38
2018.10月:31
2018.12月:33
2020.3月:61
恐怖指数について詳しくはコチラ↓
現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ
あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。
★日本バフェット指標⇒割高?
★信用買い残⇒割高?
★東証一部PBR⇒やや割高?
★信用評価損益率⇒割安ではない?
★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?
上記から日本株式の水準は
「やや割高~割高?」
と推測。
日本株の投資タイミングに関して「ややネガティブ~ネガティブ」か。
リスク資産への配分を控えめにしたポートフォリオで、ちょこちょこリバランスしながら投資継続が無難か。
※個人の直感、感想です。先のことは不明。投資は自己判断、自己責任で
バブル期と「今」のデータ比較
※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表
引き続き割高っぽい状況。
●日本バフェット指標、日本の時価総額、信用買い残:高水準
●東証一部PBR、信用評価損益率、日経VI:やや割高な時期の印象
ドル建て日経平均
<ドル建て日経平均:ここ5年>
※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値
11.19のドル建て日経平均は約「260」で前週(259)よりやや上昇。
コロナ前の直近ピークは約「219」。
コロナ後のピークは約「289」(2021年2月)。
あとがき
先々週
時価総額800兆円あたりで跳ね返されることが多いですが、現状約777兆。
今回はどうなりますか。
と書いていましたが、先週に続き今週も株価指数はあまり動かず時価総額は800兆円手前で足踏み。
引き続き個人的には割高感はあり、安全運転。
10月頃から上昇していたコマツやキャタピラーの株価が再度下げ出しているのは、世界景気が今年の春ごろにピークアウト、その後秋に向けていったん持ち直し、11月頃から再度減速している可能性を示唆しているかもしれず、少し気になる動き。