ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

●TOPIX 2週連続 最高値 更新 ●TOPIX 2800オーバー【21週連続】 ~日本市場の概況~

今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログでは何らかの投資行動を推奨する意図はありません

 

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TOPIX(ここ5日)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は「3360」で前週比「-1.0」。

11月月間では今は「+0.8」。

2021年9月の「2120」から約「+58」%水準。

今週最高値「3389」を記録!

日本10年債利回り(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は約「1.71%」(前週末は「1.68%」)。

ドル/円(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は1ドル「154.5」円。前週は「153.4」円で円安。

米ドル指数は前週「99.5」。

今は「99.2」でドル安。

1986年以降で3番目くらいのドル高局面は終わったか。

<米ドル指数:1986年~>

※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

※出所:日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 

※期間:1985年1月末~2025年8月末

直近の日本バフェット指標は「1.88」(前週は1.85)。

直近の5年移動平均は「1.41」で、今は移動平均より約33%高い水準。

直近の10年移動平均は「1.26」で、今は移動平均より約49%高い水準。

一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は

割高

と推測。

直近の日本の時価総額は約「1176.9兆円」(全市場の合計値)。

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ世界経済のネタ帳 より作成

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残(2市場。TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は 47355億円(約4.7兆円)。

前週比+2330億円。

水準としては長期中央値の「2.5兆円」より多く、この指標から株価水準は

割高?

と推測。

<2023年7月以降の推移・月末の概算値と直近数値など>

※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

日本株PBR (TOPIX併記)

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスデータより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2024年11月

※日本株のPBRとして2022年4月からはプライム市場のPBRを使用。それ以前は東証一部のPBR

2025年10月の日本株のPBRは「1.4」倍(前月比+0.1)。

2024年8月以降「1.2倍」が続いていましたが、2025年7月以降は「1.3倍」に。

そして10月久々の「1.4」倍。

長期平均は「1.2」で今の水準は

やや割高~割高?

と推測。

直近ピークは2024年2~5月の「1.4」。

直近ボトムは2020年2~4月の「1.0」。

プライム市場のPBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率(2市場、買い方、TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は「-7.19%」(前週は-6.95%)。

上記期間の長期平均は約「-10.5%」であり投資家心理は

楽観~やや楽観

と推測。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

2000年11月からの

・長期平均:24.9

・長期中央値:23.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ3ヵ月のチャート:日経平均を併記>

※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

直近値は「31.23」(前週は「35.51」)。

日経平均VIの長期中央値は「23.3」であり、ふだんなら投資家心理は

不安?

と推測する状況。

ただ、今は株価上昇を伴っており、熱狂によるボラ拡大とも解釈可能。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

☆2018.2月:38

☆2018.12月:33

☆2020.3月:61

☆2024.8月:85

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高?

★信用買い残⇒割高?

★東証一部PBR⇒やや割高~割高?

★信用評価損益率⇒割安ではない?

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒?

上記から日本株式の水準は長期的には

割高?

と推測。

※個人の直感、感想です。投資は自己判断、自己責任で 

バブル期と「今」のデータ比較

出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

●日本バフェット指標:割高か

●信用買い残:割高か

●日本株PBR:やや割高~割高か

●信用評価損益率:楽観モードか

日欧米株価指数、2021~2022年ピークからの水準

☆TOPIX、2021~2022年の高値「2120」(2021年9月

 ⇒現在約+58%水準(前週は+56%。これまでのボトム、2022.3月の-17%)

☆欧州株、ユーロ・ストックス50、2021~2022年の高値「4415」(2021年11月

 ⇒現在約+29%水準(前週は+26%。これまでのボトム、2022.9月の-26%)

☆S&P500、2021~2022年の高値「4818」(2022年1月

 ⇒現在約+40%水準(前週は+40%。これまでのボトム、2022.10月の-28%)

※すべて現地通貨建て

週間で日本株、欧州株は上昇。

S&P500は横ばい。

総じてリスクオン。

TOPIXと200日移動平均(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

ここ1年のTOPIXと200日移動平均線。

直近値は移動平均から約「+16.3%」(前週+14.9%)水準。

132営業日連続のプラス圏で今のところピークは「+17.2%」(2025.11.13)。

 

2024年8月以降の流れ。

2024.8.5に「-14.2%」水準まで低下するも持ち直す。

2024年9月後半以降は概ね移動平均よりやや上の位置をキープ。

10月後半からは概ね移動平均あたりでうろうろ。

そして2025年4月に再び大きく下に沈むも、5月に浮上後はずっと上に位置。

 

2022.8月以降で移動平均の上に10日以上連続でいたのは

☆2022.8月~9月:21営業日(ピークは+3.9%)

☆2022.10~12月:34営業日(ピークは+5.6%)

☆2023.1~3月:40営業日(ピークは+7.1%)

☆2023.3月~2024.8月:337営業日(ピークは+18.0%)

☆2024.8月~9月:14営業日(ピークは+3.9%)

☆2024.10月:12営業日(ピークは+3.0%)

☆2024.12月:14営業日(ピークは+2.3%)

☆2024.12月~2025.1月:10営業日(ピークは+3.2%)

☆2025.1月~2月:24営業日(ピークは+2.7%)

☆2025.3月:10営業日(ピークは+3.6%)

☆2025.5月~11月:132営業日(ピークは+17.2%)

おわりに

TOPIXは2800オーバー、時価総額も1000兆円オーバーの状態が21週継続。

TOPIXは2週連続で最高値更新。

直近の日本の時価総額は約「1177兆円」(全市場の合計値)で1100兆円オーバー。1200兆円に迫る。 

 

引き続き個人的には楽観が過剰な程度まで進んでいると推測。

☆安全・リスク資産配分のリバランス

☆攻めのポートフォリオを守りのポートフォリオにいくらかシフトさせる

☆いくらか日経平均プットのオプションを買っておく

などの手入れをしたくなる状況。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログでは何らかの投資行動を推奨する意図はありません

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