ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

【迷う状況】日経平均ボラティリティー・インデックスは2017年以来の低水準  ~日本市場の概況~

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今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

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今週の日経平均

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※出所:マーケット|SBI証券

7.12は「21686」で前週比「-0.3%」。

2019年6月末は「21276」だったので、7月月間では「+1.9」。

昨年末は「20015」だったので今年は「+8.3%」。

日経平均の直近の高値は2018年10月の「24448」で今は高値から「−11.3%」の水準。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

7.12は約「−0.11%」(前週末は「−0.16%」)。

世界的な債券高の動きが収まるか。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

今週は概ね「1ドル=108円台」で推移。

2018年のピークは10月「1ドル=114.55円」で、ボトムは3月の「1ドル=104.56円」。

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2019年6月末

7.12の日本バフェット指標は「1.11」で前週の「1.12」より低下。

2018年末は「1.06」で、今年は上昇。

直近の月末値ピークは2018年1月の「1.29」。

 

7.12の時価総額は約「616.4兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を16.3%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.77」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

この指標では約2年前と似た水準。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

f:id:yukimatu-tousi:20190419215416p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2019年4月12

2019.7.5 21112億円(約2.1兆円)。

前週比-551億円の減少。

直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円でその後、明確な減少トレンドとなっており市場の熱気は感じません。

水準としては長期平均の「2.4兆円」よりやや低く、この指標からは

ふつう~やや割安?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末値と直近数値>

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2019年6月末

2019年6月末の東証一部PBRは「1.1」(前月と変わらず)でした。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均の「1.1」と同じ水準で、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

f:id:yukimatu-tousi:20190201151347p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.1.11

7.5は「-13.47」。

前週の「-14.79」からマイナス幅が縮小。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

やや不安?

と推測。

2018.12.7以降、長期平均を下回り続けており、今年に入ってずっと「-16~-13」あたりがレンジでさえない水準。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:24.9

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ1年のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

7.12は「13.12」。前週の「14.02」より引き続き低下。

最近ではとても低く2017年9月以来の水準。

長期平均は「24.9」であり、投資家心理は

安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒ふつう~やや割安?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「やや割高?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

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●日経平均VI:かなり低い水準

●TOPIX:2018年1月高値「1911」の「-17.5%」の水準

●東証REIT指数:節目の2000に届くか

今週の日銀ETF買い

2018年は年間で約6.5兆円の買い出動。

中銀が1年で時価総額の1%程度を売らないで(今のところ)買い増し続ける日本市場。

今週は2回(7/8、10)に出動。

7/10はあまり下げてないですがなぜか出動。

※参照サイト:日銀ETF買い入れ結果https://nikkeiyosoku.com/boj_etf/

あとがき

7月のFOMCまでは間があり、選挙中(市場は7/19まで)はそこそこ堅調に推移するか?

先週の記事で書いていましたが、今のところそんな感じ。

かといって米国株価指数が最高値更新のニュースでも日本市場はさほど盛り上がるわけでもなく日本版の恐怖指数、日経平均VIは2017年ばりに低下してきました。

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※出所:アメリカ 10年 債券利回り - Investing.comより作成

米国長期金利は反発、それでも今のところ為替は円安に進まず。

悪い癖で何やら参院選挙後、あるいはFOMC前後に勝手にきな臭いものを感じ、割安になっているかもしれない日経平均プットオプションを買いたい衝動。

★まだ我慢するか

★今買うか

★ごく少額でお茶を濁すか

★やっぱり買わないか

迷うところ。

迷うなら、しばらく我慢か・・・

※投資を勧める意図はありません。投資は自己責任で

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