ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

ドル建て日経平均 約1年下げ相場継続中 ~日本市場の概況~

f:id:yukimatu-tousi:20220204214954p:plain今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

 

スポンサーリンク

 


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

TOPIX

f:id:yukimatu-tousi:20220204215118p:plain※出所:マーケット|SBI証券

2.4は「1931」で前週比「+2.9」。

1月月間では「−4.8」でした。

直近最高値2021年9月の「2120」から約「-8.9」%水準。

日本10年債利回り(ここ1年)

f:id:yukimatu-tousi:20220204215352p:plain※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

2.4は約「0.19%」(前週末は「0.17%」)で前週より上昇。

ドル/円

f:id:yukimatu-tousi:20220205161914p:plain※出所:USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com

2.4は1ドル「115.2」円。前週は「115.2」円でほぼ変わらず。

米ドル指数は前週「97.2」。

今週は「95.5」で今週は大幅にドル安。

主にユーロ高によりドル安だったらしい今週。

<米ドル指数:ここ1週間>

f:id:yukimatu-tousi:20220205161941p:plain※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

f:id:yukimatu-tousi:20211106145736p:plain※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 

※期間:1985年1月末~2021年10月末

2.4の日本バフェット指標は「1.27」(前週は1.23)で今週は上昇。

1989年頃のバブル期(「1.42」)の水準からは少し離れた印象。

直近の10年移動平均は「1.01」であり、今は移動平均より約26%高い水準。

一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は

やや割高~割高?

と推測。

2.4の日本の時価総額は約「726.5兆円」(全市場の合計値)。

昨年3月頃から続いていたレンジの下限付近。

過去最高は2021年9月の805.3兆円。

f:id:yukimatu-tousi:20220204215806p:plain

※出所:日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 より作成

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

f:id:yukimatu-tousi:20211204104644p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2021年11月26

2021.1.28 33436億円(約3.3兆円)。

前週比−737億円。

水準としては長期平均の「2.4兆円」より多く、この指標から株価水準は

やや割高?

と推測。

<2019.4.26以降の推移・月末の概算値と直近数値など>

f:id:yukimatu-tousi:20220204220032p:plain

※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

f:id:yukimatu-tousi:20210109161538p:plain

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2020年12月末

2022年1月末の東証一部PBRは「1.2」倍(前月比±0)。

2021年以降1.2~1.3倍で推移。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均は「1.1」で水準としては

やや割高?

と推測。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率(買い方)

f:id:yukimatu-tousi:20210116140958p:plain
※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータ ※グラフ期間:2001.6.1~2021.1.8

1.28は「-15.75」(前週は「-12.93」)で前週より悪化。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

やや不安

と推測。

「-20」水準には届いていませんが、けっこう低い水準。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

2000年11月からの

・長期平均:24.9

・長期中央値:23.4

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

f:id:yukimatu-tousi:20220205162322p:plain※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

2.4は「23.08」。前週の「27.06」より大きく低下。

日経平均VIの長期中央値は「23.4」であり、投資家心理は

ふつう?

と推測。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

2018.2月:38

2018.10月:31

2018.12月:33

2020.3月:61

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒やや割高~割高?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒やや割高?

★信用評価損益率⇒割安ではない?

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?

上記から日本株式の水準は

「やや割高~割高?」

と推測。

日本株の投資タイミングに関して「ややネガティブ~ネガティブ」か。

リスク資産への配分をごく控えめにしたポートフォリオで、ちょこちょこリバランスしながら投資継続が無難か。

※個人の直感、感想です。先のことは不明。投資は自己判断、自己責任で 

バブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

f:id:yukimatu-tousi:20220205162824p:plain●日本バフェット指標、日本の時価総額:高水準

●信用買い残、東証一部PBR:やや割高な印象

●信用評価損益率:けっこう低い水準

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ5年>

f:id:yukimatu-tousi:20220205164058p:plain※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

2.4のドル建て日経平均は約「239」で前週(232)より大きく上昇。

コロナ前のピークは約「219」。

コロナ後のピークは約「289」(2021年2月)でドル建て日経平均では約1年下げ相場継続中。

日欧米株価指数、直近ピークからの水準

☆TOPIX直近高値「2120」(2021年9月

 ⇒現在約-9%水準

☆欧州株、ユーロ・ストックス50直近高値「4415」(2021年11月

 ⇒現在約-7%水準

☆S&P500直近高値「4818」(2022年1月)4501

 ⇒現在約-7%水準

※すべて現地通貨建て

おわりに

f:id:yukimatu-tousi:20220205164058p:plain※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

ドル建て日経平均は昨年2月頃がピークで、約1年下げ相場継続中。

日本株は米国株より割安?

という見方が海外投資家からちらほら聞こえるのは、ドルベースで日本の株価指数を見ているから?という推測もできなくはないのかも。

 

ただ市場全体のPBRでみると、東証一部は2008~2012年にかけて0.7倍まで低下したことがありますが、S&P500は同時期では2009年の1.8倍がボトム。

また、過去20年間での東証一部のPBRのピークは2005年の1.9倍(S&P500は5倍弱まで上昇)。

☆世界金融危機のどん底でも市場全体のPBRが2倍弱までしか下がらない国の株価指数

☆過去20年のピークでも市場全体のPBRが2倍弱までしか上がらない国の株価指数

両者の株価水準にはそもそもとても大きな格差があるので、両者の割安割高の比較はけっこう難しいと思うしだい。

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly