ユキマツの「長期投資のタイミング」

投資歴16年目。 「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

ホンキのFRBとガンドラック氏の指摘 ~米国市場の概況~

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先週の米国市場を

「米国株式の割安割高を判断する目安」

になると思われる指標などで概観してみます。

ごく簡単な米国市場の概観

<先週のS&P500>

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※出所:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

3.27は「2541」。前週末比「+10.2」。

3月月間では「-14.0」。

2020.2月の最高値「3394」から「-25.1%」の水準。

<ここ5日の米国10年国債利回り>

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※出所:米国 10年 | 米国 10年 債券利回り

3.27は「0.68%」。前週の「0.89%」から大きく低下。

3週前は史上最低値の「0.3%」程度まで急低下し、その後「1.3%」くらいまで上昇し、今は「0.7%」付近。

落ち着かない動き。

定点観測

以下の4つで定点観測してみます。

恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性>

ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッドの一つ>

S&P500のPBR<米国の代表的な株価指数のPBR>

米国バフェット指標 <米国の時価総額÷米国の名目GDP>

恐怖指数

<1990年~>

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<先週>

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※出所:S&P 500 VIXインデックス

3.27は「65.54」。前週の「66.04」よりやや低下。

滅多にない異常値が続きます。

水準としては長期平均(「19.3」)より高く、米国の市場心理は

不安?

と推測。

目安の「30」以上であり、短期的には株価は割安?の可能性。

※参考:2018年以降の高い値(場中含む。概算値)

・2018.2月:「50」

・2018.10月:「29」

・2018.12月:「36」

・2019.5月:「23」

・2019.8月:「25」

・2020.3月:「85

<恐怖指数について詳しくはコチラ↓>

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ジャンク債スプレッド

ジャンク債スプレッドとは

①ジャンク債スプレッド

米国のハイ・イールド債(格付け:BB)の利回り-米国債(10年物)の利回り

※本記事ではオプション調整後

②ジャンク債スプレッドが大きい⇒株式は割安傾向

③ジャンク債スプレッドが小さい⇒株式は割高傾向

④★平均値(幾何平均):3.3

 ★中央値:3.2

<期間:1997.1月~2020.2月の月末>

推移グラフと現在の状況判断

<1997年以降>

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※出所:
ICE BofAML US High Yield BB Option-Adjusted Spread (BAMLH0A1HYBB) | FRED | St. Louis Fedより作成 ※期間:1997.1月末~2020.3.26
2020.3.26時点のジャンク債スプレッド(格付けBB、オプション調整後)は「6.94」で、前週の「7.43」より縮小。

ITバブル崩壊後の「6.9」と同じくらい。

歴史的に大きなスプレッドですが、先週の

★FRBの「無制限」の量的緩和

後にスプレッドは縮小傾向。

<ここ1年>

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※出所:ICE BofAML US High Yield BB Option-Adjusted Spread (BAMLH0A1HYBB) | FRED | St. Louis Fedより作成 ※期間:1997.1月末~2020.3.26

このまま収まるか、また暴れ出す場面が来るのか。

スプレッドの長期平均は「3.3」で今は大幅に上回っており、投資家心理は不安?か。

<ジャンク債スプレッドについて詳しくはコチラ↓>
www.yukimatu-value.com

S&P500のPBR

f:id:yukimatu-tousi:20200329190936p:plain※出所:S&P 500 Price to Book Value

1999年末~直近のS&P500のPBRの推移です。

3.27時点の推計値は「2.81」。前週の「2.55」より大きく上昇。

この期間の中央値「2.77」を付近であり、現在株価は

ふつう~やや割高

か。

※最近のS&P500の高PBR

①2018.1.26:3.60倍

②2018.9.21:3.51倍

③2020.1.17:3.76倍

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※出所:
S&P 500 Price to Book Value

<S&P500のPBRについて詳しくはコチラ↓>

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米国バフェット指標

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

②米国株式の割安割高を判断する目安

③米国の時価総額=NYSE+Nasdaqで計算

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2019年末 

米国の時価総額は2020年1月末で約「36.7兆ドル」(前月末は「37.1兆ドル」)。

2020年1月末の米国バフェット指標は「1.64」(前月末は「1.73」)。

1月末からS&P500は21%程度下げていることを考慮すると、1995年からの中央値(1.33)をやや下回っていそうな水準(適当な推測です)。

米国株の水準は

ふつう~やや割安?

と推測。

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/世界経済のネタ帳のデータより作成

※2020年米国名目GDP:22.32兆ドル(IMF推計)

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での米国市場の割高割安、4つの指標からの推測、まとめ

あくまで経験的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

恐怖指数⇒割安時期の可能性

ジャンク債スプレッド⇒割安時期の可能性

S&P500のPBR⇒ふつう~やや割高?

 ★米国バフェット指標 ⇒ふつう~やや割安?

以上から米国株の水準は

ふつう?(投資タイミングとして「ふつう」?)

と推測。

また

★米国の金融政策:緩和的(ポジティブ要因?)

★米国の景気 :悪化傾向(ネガティブ要因?)

と推測。

株価水準、金融政策、景気動向から考え、現時点で米国株の投資タイミングに関して

株価水準はまあまあだが決して安易に出動したくないタイミング

か。

※個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

最近のバブル崩壊後の株価低迷期と現在のデータ比較

※表のデータ出所 ・世界のバフェット指標:GLOBAL NOTEhttps://www.world-exchanges.org/ ・OECD景気先行指数:OECD Data ・シラーPER:Shiller PE Ratio ・失業率:US Unemployment Rate ・実質経済成長率:BEA National Economic Accounts ・長短金利差:米国債・金利 - Bloomberg ・かい離率:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

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先週は株価が大きく上昇。割安感は減退。

・恐怖指数:引き続き歴史的高値

・S&P500のPBR、シラーPER:2003年より高い水準

・米国失業率:今後急上昇か

・米国実質経済成長率:今後急低下か

・長短金利差:以前ほどは拡大しない?

おわりに

<FRB総資産:2002年~>

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<FRB総資産:ここ5年>

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations From Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fed

3月に入ってFRBの総資産は急増中。

リーマンショック時期、2008年9~11月以来の鋭角的な増加ラインを描いています。

その成果もあってか、拡大の一途だったクレジットスプレッドはいったん落ち着いた模様。

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※出所:Gold River (@Goldriver2020) | Twitter

一方、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏は上記のようなツイート。

Fedが買えば社債価格は上がるかもしれないが、それは社債発行体が今後デフォルトしないことを意味するわけではない

という指摘を含むか。

Fedの介入により社債価格が維持されクレジットスプレッドが拡大しなくとも、もし今後デフォルトが連鎖的に生じれば、やはり社債価格(社債ETF価格)の維持は難しくなるかもしれない。

先行きどうなるかは不明ですが、気になる指摘。

<ジャンク債スプレッド(格付けBB、オプション調整後):ここ1年>

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※出所:ICE BofAML US High Yield BB Option-Adjusted Spread (BAMLH0A1HYBB) | FRED | St. Louis Fedより作成
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